日本音楽著作権協会(JASRAC)の許諾を得ずに同協会が著作権を管理するビートルズなどの曲をスナックで生演奏していたとして、著作権法違反の罪に問われていた豊田昌生被告に対し、東京地方裁判所は2007年1月22日、懲役10月、執行猶予3年(求刑懲役10月)の有罪判決を言い渡した。(詳細はここ)
このニュース、どう思う?法律解釈としてみればこれでも妥当な判決って事になるんだろうが、ちょっとおかしくないか?法律って、すべての人に平等に適用されるものなんじゃなかったの?これじゃ、完全な見せしめだと思うんだけど...。
別に著作権に関するルールを全て否定するつもりもないし、ちゃんとその著作物を使用する方から金銭を徴収して著作者に分配するシステムってぇのも必要だとは思う。著作者は正当な報酬を受け取るべきだと思う。でもその徴収方法は平等なものでなければならないし、報酬もきちんと透明性を持って分配されるべきだ。
じゃ、シンプルに考えてみよう。自分で聴いて心を動かされた感謝の気持ちは、直接著作者に受け取ってもらいたい。みんなそう思ってるはず。で、その為の(渡したい著作者に受け取ってもらう為の)手数料は仕方無いとは思うよ。でもさ、単にそれを管理委託されてるだけの団体の理事長の役員報酬が年間約3700万円ってどーゆー事なの?取り立て易いところからせっせと取り立てて(?)分配される報酬も、不透明な事この上ない。何ひとつ創造する事もなく、既得権を守るだけの天下り団体が、本来著作者が受け取るべき利益で丸太りする構図ってのはどう考えてもおかしいでしょ。...ってこんな事、いろんな人がいろんな所で、おかしい!って言い続けてるってぇのに、何故変えられないんだろ...。虚しい感じだ。
税金にしたって、年金にしたってそう。本来の目的がきちんと達成されているのであれば、何の文句もないんだ。システムが複雑なのをいい事に、どんどん自分勝手に中抜きする奴等に、その既得権益に群がる奴等。そうしてるうちにシステムが時代に追いつけなくなって破綻していても、必死でそのおいしい既得権は手放さない。ホントは、みんなひとりひとりがちゃんと意識を持って、どうしてらより良いシステムになるのかを考え、きちんとシステムが機能してるかを監視していかなけりゃダメなんだよね。きっと。勿論、自戒の念を含めての話ではあるけれど...。
法律の話とかになるとうまく話せないけれど、もっといろいろ知ってみたいという人の為のサイトもあるのでチェックしてみるべし。
ここに行けば、いろんなリンク集もあるのでご参照を。ちなみに、JASRACのサイトは
ここです。