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夏至の日の記憶

一年で一番短い夜も終わり。オランダvsアルゼンチン戦の熱狂から醒め、ちょっと一息。外はもうすっかり明るくなってる。

夏至。この日が来ると必ず思い出す事がある。私が小学校二年生の時、友達が交通事故で亡くなった。命日が何日だったかは、かなりあやふやな記憶だが、お通夜が「夏至」の日だった事だけは鮮烈に覚えてる。その日の空気感とか教室の机の上に飾られた花。学校での友人達との会話。お通夜での親達の話、泣き声、棺の中に入った友達の表情や着ていた浴衣の柄まで。お通夜から帰って爺ちゃんと風呂に入ってる時、母親が「今日は夏至だったんだね...」って誰か(父?)と話してた。
それからというもの「夏至=あの日」って記憶の中に刷り込まれたんだと思う。おそらくはこれが人生で「死」という物を実感した最初だったからなんだろう。
この日の記憶だけはやけにリアルなんだ。

自分の息子達が、ちょうど友達が亡くなった年齢と同じ位になった。当時の友達の親御さんの悲しみも、すべてでは無いにしろ想像できるように自分も人の親になった。ずいぶん昔の話だが、つい最近の事のようにも感じる。記憶の中の当時の自分の思考のイメージ(あくまでも記憶の中での話だが...)を、今の息子達が考えているであろう事柄に照らし合わせてみると妙な気分だ。記憶がリアルな分だけ、時間のトリップ感(?)が凄い。この感覚、判ってもらえるかな?
そもそも、人間の記憶なんて物は自分の都合のいいようにどんどん書き換えられて行くって話を聞いた事があるから、年月の積み重ねで脚色された部分も実際は多いのだろうが...。
人が亡くなると、それに合わせていろんな想いや記憶が刷り込まれてくる。一年365日のうち、年齢を重ねる度、そんな日がどんどん増えてくる。「夏至」ってのは、私にとってそんな想いや記憶が記された最初の日だったって事さ。

...と書き上げておいて、更新を迷った。何せ「真夜中のラヴレター」的な文章かな?...と。ちぇっ、ちょっとシリアスになっちゃったか?ま、たまにはこういうのもアリで。いやいや、明日のちょうど今頃は、日本vsブラジル戦の結果が出てるんだ!って事もちゃんと考えてるから。ヾ(- -;)

佐々木君、お前の事忘れちゃいないぜ。
by hiro_c5884 | 2006-06-22 06:44 | Comments(0)
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